あの頃


僕らは

あの頃のように走れるのかな






熱い日々を駆け抜けた

ただひたすらに目の前を



ついてゆく飛行機雲と

ボールの影




その隙間は今もまだ

あの頃のまま

37度5分の

熱い少年のまま


もがいて探した本当の自分は

いつしかあの日を追いかけてる


行方知らずの残像は

心と、あの校庭に上履きを残して




ただ走って走って

あるがままの流れに飛び込めたあの日の僕を




どれだけ覚えているんだろう


どれだけオトナになれたんだろう





重ねた日々の年輪を


はがすことは、もうないけれど









いつか満点の笑みで

「よく頑張った」と


言えますように


きっと












言えますように。